高校球児の球数制限は導入すべきか

2018年10月18日

9月3日に行われた、第12回U18アジア野球選手権大会で球数制限の導入された。
すでにU12やU15でも採用されているが、U18では初の導入となる。

投手の投げれる球数を最大105球として、その場合は4日間の休息を取らなければならない。
また、球数次第で登板間隔の条件を設けており、2日続けて登板し、計50球以上投げた場合には、
最低でも1日の休息を必要で、4日連続の投球は認められない。
なお、球数が上限に達した場合でも、その打者との対戦が終了するまでは投球が可能である。

球数制限を全試合で導入すべき

結論からいえば、高野連は球数制限を導入すべきだ。
甲子園はもちろん、地方大会からやるべき。

今夏の甲子園では、金足農業の吉田投手が1回戦から決勝戦までの5試合で、
881球を一人で投げきり、決勝戦まで進む事ができた。
もし、球数制限があれば、ここまで勝ち進む事は出来なかったかもしれない。
しかし、選手の今後のキャリアを考えれば、必要なルールだ。

球数制限は私立公立間の格差を生むか

球数制限が導入されれば、選手層の厚い私立が有利になるのは間違いない。
だが、そもそも私立は地方から良い選手を引っ張ってこれる時点ですでに有利。
選手は、不利なのが嫌なのであれば、有利な私立に進学すればいい。
多少なりとも家庭の事情も絡んでくるが、選手はある程度進みたい高校を選べるはずだ。
そしてそれはいままでもそうだった。
だからこそ公立高校は甲子園に出場したり勝ち進むと話題になりやすい。

新しい可能性

今後、全試合に球数制限がルール化すれば、新しい戦術やセオリーも生まれてくるだろう。
新しい野球の楽しみ方、見方が出来るようになるかもしれない。
少年野球からプロ野球まですべてのステージで野球の常識が変わるかもしれない。

自己制御

投球の多さが故障の多さとイコールではないし、
正しい投げ方で加減して投げていれば、球数を多く投げても故障には繋がらない選手もいる。
だが、誰しもが夏の甲子園に憧れ、勝利を目指してる中で、
全員が全員、無理せず加減して投げれる訳がない。
気持ちが熱くなり、無理に力んだり痛みを我慢したりしてしまう選手がほとんどであろう。
指導者も個人差があるわけで、限界を見極めれない指導者もいるはずだ。
選手自身や指導者では制御できない部分があるから、最低限のルールとして球数制限が必要なのである。

過去の例

過酷な環境で且つ短期間で集中的に多投した投手は、球速が落ちたり、投球の質が悪くなったりする場合もあるという。
少なくとも、夏の甲子園で多投した投手でプロで活躍してる選手は稀だ。

以下は、夏の甲子園で多投した投手のプロでの成績です。

斎藤佑樹(早実)15勝24敗 防御率4.33  948球
川口知哉(平安)0勝1敗 防御率3.75   820球
松坂大輔(横浜)113勝63敗 防御率2.95  767球
島袋洋奨(興南)0勝0敗 防御率0.00    783球
正田樹(桐生第一)25勝38敗 防御率4.70 708球

松坂以外は、活躍したとは言えない成績にとどまっています。
多投した直後に影響が出たり、故障したりする場合や、数年後に影響が出る場合もあります。
個人差はありますが、短期間での多投がその後の成績に影響を及ぼす可能性は高いと言えます。

まとめ

やはり一番に考えてほしいのは、選手の今後について。
甲子園で完全燃焼して野球をやめようと思っているのなら、話は別だが、
高校を卒業した後に、アマチュアやプロだったり、高校3年間よりも長い長い野球人生を歩む可能性を持っている。
卒業後のプロに進める選手は一握りですが、選手の今後の活躍を見るためにも、ルールで選手を守る必要があると考えます。

野球

Posted by るっこら